男性不妊
精管通過障害
精管通過障害は、
閉塞性無精子症、 精巣上体炎、 逆行性射精などに分類されます。
精管通過障害の診断は、
精管がきちんと通っているかを確認する精管精嚢造影検査や、
精巣で精子がきちんと作られているかを確認する精巣生検によって行います。
閉塞性無精子症とは、
精子を運ぶ精管が部分的に欠けていたり、狭くなっていると、
精子が通過できずに、無精子症になる状態です。
原因としては、
生まれながら精管がない精管欠損や、
子供の頃に受けた脱腸の手術のときに、間違って精管を縛ってしまい詰まる場合
などが考えられます。
軽度の場合は、手術で精管をつなげることが可能なので、自然妊娠も可能です。
重度の場合は手術での回復は期待できません。
しかし、精巣や精巣上体には精子が存在するので、それを採取し、
顕微授精を行うことができます。
精巣上体炎とは、
性感染症や結核などで、精管がふさがってしまう状態です。
これは抗生物質を使って、病原菌を死滅させます。
病原菌が死滅すれば、炎症は治まりますが、
精管は、正常に戻る場合と、戻らない場合があります。
精管がきちんと通って、精子を射精できるようになれば、自然妊娠も可能です。
しかし、精管が正常に戻らなかった場合は、
精巣や精巣上体には精子が存在するので、それを採取し、
顕微授精を行います。
逆行性射精とは、
精液がペニスではなく、膀胱に射精されてしまう状態です。
性交後の尿を調べると、中から精子が見つかることで診断がつきます。
原因は、生まれつきだったり、前立腺の手術や糖尿病が引き金になったりしますが、
原因不明のことも多いです。
治療は、手術で治すことは不可能です。
膀胱内をあらかじめ精子の培養液で何度か洗浄し、
培養液を再度注入してから、マスターベーションで射精してもらいます。
そして膀胱から培養液ごと精液を採取し、その中から精子を取り出し、
洗浄・濃縮して、人工授精や体外受精を行います。
副性器に炎症がある場合、
射精したとき、精管で精液の中に白血球や雑菌が混じり
精子は白血球の攻撃にさらされて、死んでしまう精子もあります。
しかし、生き残る精子も存在するので、
炎症を抑える薬物療法を行いならが、生きている精子を探して回収します。
すべてが死んでしまう場合は、精巣上体から精子を採取します。
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2006年03月13日 09:34